給湯器のエラー111とは?修理費用の目安は1万円台〜5万円台|意味と自分でできる対処
- エラー111は「点火不良」のサイン。故障とは限らない
- まず確認するのはガス供給(コンロが点くか・元栓・ガスメーター)
- ガスが来ているのに直らなければ機器の不具合。10年超なら修理より交換が有力
- 修理費用の目安はリンナイ11,500〜51,700円・ノーリツ15,000〜55,000円程度。修理しない場合でも出張料・診断料(リンナイ9,900円〜・パロマ9,240円〜)はかかる
- 「11」と2桁で出る機種も意味は同じ。ガスコンロの「11」は別のエラーなので、どの機器の表示かを先に確かめる
結論:エラー111は「点火できなかった」のサイン
エラー111は、給湯器が点火に失敗したことを示すエラーコードです。ふろ給湯器では「111」、給湯専用機では「11」と表示されます(東京ガス)。故障とは限らず、ガスの供給が止まっているだけでも表示されるため、まずガスまわりの確認から始めてください。ガスが来ているのに111が消えない場合は、機器の不具合の可能性があります(リンナイ公式FAQ)。お湯は出ませんが、ガス漏れを示すエラーではないので落ち着いて対処すれば大丈夫です。
似ているコードに、一度は点火したのに燃焼が途中で止まるエラー121があります。リモコンの表示を確認し、111と121のどちらが出ているかで以下の切り分け手順が変わります。
エラー111の直し方:まず自分で確認できること
自分で試せる直し方は、次の順で確認していく方法です。原因を切り分けられます。
- ほかのガス機器が使えるか確認する — ガスコンロやファンヒーターも点かないなら、家全体のガス供給の問題です(リンナイ公式FAQの案内と同じ手順)
- ガス栓(元栓)が開いているか確認する
- ガスメーター(マイコンメーター)を確認する — 地震や長時間の連続使用で安全装置が作動していたら復帰操作をする
- 悪天候のあとなら半日ほど待つ — 台風や豪雨で内部に水が入り一時的に点火しないことがあります(東京ガス)
- リモコンの電源を入れ直す/本体コンセントを抜き差しする — ガス臭いときは絶対に行わず、ガス会社に連絡してください
ノーリツ製で石油給湯器の場合は、灯油切れ・タンク内の水・送油管の空気も原因になります(ノーリツ公式FAQ)。パロマ製の場合、公式取扱説明書ではエラー111の原因を「ガス栓の開きが不十分」と明記しており、ガス栓を全開にする対処が案内されています(パロマ公式取扱説明書)。
メーカー別の公式案内:「11」の2桁表示とリンナイ・ノーリツ・パロマの違い
リモコンに「111」ではなく「11」と2桁で出ている場合も、意味は同じ点火不良です。リンナイは給湯器のエラーコード11を「給湯器が点火不良を起こしたことを表しています」と案内し、修理料金の目安も111と同じ11,500〜51,700円(税込)です(リンナイ公式FAQ No.2252)。ノーリツも「給湯器が点火できなかった時に表示されます」として、考えられる故障部品は111と同じ(イグナイタ・ガス電磁弁・本体基板・点火プラグ・フレームロッド・バーナー)ですが、修理参考料金はガス給湯器で15,000〜50,000円程度、石油給湯器では15,000〜110,000円程度と、燃料の種類で幅が大きく変わります(ノーリツ公式FAQ「給湯機器:エラー表示【11】が点滅」)。パロマの給湯専用機(PH-163EWFSなど)の取扱説明書でも、エラーコード「11」の原因は「ガス栓の開きが不十分」、処置は「ガス栓を全開にしてください」と、ふろ給湯器の111と同じ内容です(パロマ公式取扱説明書 27ページ)。
| メーカー | 表示 | 公式の説明 | 自分でできる処置(公式案内) | 修理料金の目安(税込・取得日2026-09-24) |
|---|---|---|---|---|
| リンナイ | 111(2桁表示の機種は11) | 点火不良 | ほかのガス機器が使えるか確認し、使えないならガスメーターの復帰操作 | 11,500〜51,700円(11も111も同額) |
| ノーリツ | 111(2桁表示の機種は11) | 点火できなかった | 給湯器以外のガス機器が点火するか確認。石油給湯器は灯油の残量・タンクの水抜き・エア抜き | 111は15,000〜55,000円程度、11はガス15,000〜50,000円程度・石油15,000〜110,000円程度 |
| パロマ | 111(給湯専用機は11) | ガス栓の開きが不十分 | ガス栓を全開にする。LPガスならボンベの残量も確認 | エラーコード別の目安は非公表。修理をしない場合も出張料+診断料9,240円〜 |
台風・豪雨のあとの111は、機器が安全のために機能を落としているだけのことがあります。 ノーリツは、強い雨や長雨で機器内の湿度が高くなると「感電防止など安全のため一時的に機能を低下させる」ため点火しにくくなると説明しています。おふろの追いだき運転が作動するなら浴槽に水をためて使ってよく、雨風が止んでしばらく経ってもエラーが出る場合に訪問修理となります(ノーリツ公式FAQ「【台風・豪雨・落雷】エラー表示【111】【E06】【06】が点滅」)。リンナイも「台風・豪雨があった場合は、湿気などの影響で出る場合もあります。その場合は天候が落ち着いてから再度操作してください」と案内しています(リンナイ公式FAQ No.2252)。
ガスコンロの「11」は別のエラーです。 リンナイ・ノーリツともにガスコンロにもエラーコード11があり、意味は「点火操作時に火が点かなかった」(リンナイ公式FAQ No.2527)。コンロの場合は乾電池の消耗・鍋なし検知・バーナーキャップの傾きや汚れが主な確認項目で、給湯器とは見る場所が違います(ノーリツ公式FAQ「コンロのエラー表示【11】が点滅」)。表示が出ているのが給湯器のリモコンなのか、コンロの操作部なのかを先に確かめてください。
自力で直せるのはどこまでか
上の1〜5で直るのは「ガス供給が原因だったケース」だけです。ガスが来ているのに111が出続ける場合、点火装置など内部部品の不具合が考えられ、分解や部品交換はガス機器の資格が必要な作業になります。自分で内部に手を入れるのは避けてください。
放置するとどうなるか
点火不良を放置しても火災に直結するわけではありませんが、お湯が使えない状態が続きます。再操作を何度も繰り返すと安全装置が作動しやすくなるだけなので、切り分けをして原因側を解消するのが早道です。
修理費用と交換費用の目安
エラー111の修理費用は、リンナイとノーリツがエラーコード別の目安を公式に公表しています。ノーリツはエラー111で考えられる故障部品として、イグナイタ(点火装置)・ガス電磁弁・本体基板・点火プラグ・フレームロッド・バーナーを挙げており、どの部品の交換になるかで金額が変わります。
| 項目 | 金額の目安 | 出典(取得日) |
|---|---|---|
| エラー111の修理料金の目安(リンナイ) | 11,500円〜51,700円(税込) | リンナイ公式FAQ No.2209(2026-10-26) |
| エラー111の修理参考料金(ノーリツ) | 15,000円〜55,000円程度(税込・出張費上限3,300円と故障診断料を含む) | ノーリツ公式「エラー111:考えられる故障部品」(2026-09-09) |
| 交換時の標準工事費(ふろ給湯器) | 53,800円〜59,300円(税込) | キンライサー 標準工事費用(2026-09-17) |
| 交換時の本体価格の例(エコジョーズ給湯専用20号・割引後) | 121,000円(税込) | キンライサー 価格一覧(2026-09-17) |
いずれも「実際の修理料金は訪問時に案内する」という目安で、ノーリツは診断の結果、故障箇所が複数あれば参考料金を超える場合があると注記しています。パロマはエラーコード別の目安を公表していませんが、料金の構成と最低負担額は次のとおり公開されています。
修理費用の内訳:修理しなくても出張料・診断料はかかる
3社とも修理料金は「出張料+技術料(診断料)+部品代」の構成で、修理員が訪問した時点で、修理をしなくても出張料と診断料が発生します。エラー111が「ガス供給の問題」なのかを上の手順で切り分けてから修理を呼ぶべき理由がここにあります。
| メーカー | 料金の構成 | 修理をしない場合の最低負担 | 割増になる時間帯 |
|---|---|---|---|
| リンナイ | 出張費3,300円〜+技術料5,500円〜+部品費+諸経費1,100円(2026年6月1日改定) | 9,900円〜(税込・訪問先までの距離による) | 平日18時以降・土曜17時以降・日祝・夏季/冬季休暇は技術料と出張費が50%増 |
| ノーリツ | 技術料+部品代+出張料(上限3,300円) | 出張料+故障診断料 | 土日祝の訪問修理あり。夜間の訪問修理はなし |
| パロマ | 出張料4,400円(40kmまで)〜6,600円(80km以上)+技術料(診断料)4,840円〜+部品代 | 9,240円(40kmまで) | 夜間・日祝は出張料と技術料が5割増 |
出典: リンナイ「修理のお申し込み」・ノーリツ「故障・修理ガイド」・パロマ「修理のご案内」(いずれも取得日 2026-09-09)
保証期間内なら無料になることがあります。 ノーリツは「メーカー保証期間内に通常のご使用状況で発生した故障は無料で修理」と明記し、リンナイの保証期間は購入から1年(BL認定品は2年)です。購入して数年以内なら、修理を申し込む前に保証書と延長保証の加入状況を確認してください。販売店の延長保証に入っている場合、リンナイは販売店を経由して修理を依頼するよう案内しています。
賃貸住宅にお住まいなら、パロマは「管理会社様や物件のオーナー様など製品の所有者様を通じてご依頼ください」と案内しています。自分で修理を手配する前に、まず管理会社・大家に連絡してください。
10年を超えたら修理より交換が有力な理由
修理か交換かの分かれ目は使用年数です。東京ガス・ノーリツともに、10年を超えている機器は交換を推奨しています。裏付けになるのが補修部品の保有期間で、リンナイはガス給湯器7年(BL認定品は10年)と公表し、ノーリツもエラー111のページで「10年を超えた製品ですと部品供給が終了している場合もございます」と注記しています。部品がなければ修理自体ができず、修理できてもほかの部品が続けて故障するリスクが高くなります。
依頼先の判断基準
- 保証期間内・購入10年以内 → メーカー修理が第一候補です
- 10年超・修理見積もりが高額だった → 交換専門業者に見積もりを取り、修理費用と比較してから決めるのが合理的です
- 今日お湯を使いたい → 即日対応をうたう交換業者に在庫と工事枠を確認してください
交換を検討する場合、ガス機器専門の交換店では見積もり無料・最短当日の交換に対応しているところもあります。相見積もりを取って、本体割引率と工事保証年数を比較するのがおすすめです。修理か交換かで迷う場合の判断基準は修理と交換どっちが得か、交換費用の詳しい内訳は給湯器交換の費用相場で解説しています。