屋根裏の足跡から動物を特定する|指の数・爪痕・大きさの見分け方
- 見るポイントは「指の数」「爪痕の有無」「大きさ」の3つ
- 5本指・爪痕くっきり=アライグマ、5本指・爪痕薄い=ハクビシン、4本指=タヌキ
- 足跡はあくまで目安。糞・足音と合わせて総合判断し、確定は業者・自治体の調査で
足跡の見分け方:公式資料の識別ポイント
屋根裏に続く壁際・雨どい・ベランダ・庭のぬかるみに残った足跡は、動物を絞り込む有力な手がかりです。東京都のアライグマ・ハクビシン防除マニュアルの資料と農林水産省の鳥獣被害防止マニュアルから、識別ポイントを整理しました。
| 動物 | 指の数 | 爪痕 | 足跡の大きさの目安 | その他の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| アライグマ | 5本 | 明瞭(爪が長い) | 前足 約5.5×6cm/後足 長さ6.5〜8cm | 尾に黒い縞が5〜7本 |
| ハクビシン | 5本 | 不明瞭 | 前足 約5×4.5cm/後足 長さ約10cm | 尾が長い。胴長50〜60cm |
| タヌキ | 4本 | 明瞭 | 前足・後足とも約4×3cm | 全体に丸くネコに似る |
| アナグマ | 5本 | 明瞭(爪が長い) | 前足 約7.5×4cm/後足 約9×4cm | 尾が短い |
出典:東京都「アライグマ・ハクビシン・タヌキ・アナグマの見分け方」・農林水産省 野生鳥獣被害防止マニュアル(中型獣類編)(取得日 2026-07-30)
人の手のひらを小さくしたような5本指の足跡が特徴的ならアライグマが最有力です(特定外来生物ゆえの規制と相談先はアライグマ駆除の正しい進め方参照)。一方、ネコに似た丸い4本指ならタヌキです(世田谷区Q&A)。タヌキは木登りができないため床下までで、屋根裏まで侵入するのは木登りが得意なハクビシン・アライグマです(武蔵野市)。
なお、農水省は足跡や糞などの痕跡について「現地の自然環境や食べているものによって変化してしまう」ため「あくまでも目安」と明記しています。足跡だけで断定せず、ほかの痕跡と組み合わせてください。
ネズミの場合:足跡より「ラットサイン」
ネズミは足跡が小さく判別しづらいため、東京都はラットサイン(糞・体の脂によるこすりあと・かじりあと)での確認を案内しています。こすりあとは通り道に付く黒光りした汚れで、その近くの隙間が出入口の可能性が高いサインです(東京都多摩府中保健所)。
足跡とセットで確認したい痕跡
- 糞: 大きさ・形・たまり方で候補がさらに絞れます(ため糞ならハクビシン等)。動物の糞の見分け方に一覧表があります
- 足音: 音の質と時間帯も判断材料です。屋根裏の足音の正体を参照してください
- 侵入口: 換気口・軒下・壁の破損部に足跡や汚れが集中していれば、そこが出入口です
動物の見当がついたら
正体の見当がついても、無許可の捕獲は鳥獣保護管理法違反(1年以下の懲役または100万円以下の罰金。環境省)です。対処は「追い出し・餌の管理・侵入口の封鎖」が基本線で、ハクビシンなら自分でできる範囲の線引きにまとめています。
写真を撮っておくと、自治体(箱わな設置・貸出の制度がある区市町村が多い)や専門業者に相談するとき、種の特定と対策の見積もりが早く正確になります。営巣・糞尿被害が進んでいる場合は、調査から封鎖・清掃まで一括で頼める業者の無料調査が現実的です。