トイレタンクの水漏れ|チョロチョロ止まらない原因と放置すると水道代が跳ねる理由
- チョロチョロの原因はタンク内の2部品:フロートバルブ(ゴム玉)の劣化かボールタップの故障
- 切り分けは「タンク内の水位が水位線より上か下か」で決まる(TOTO公式の診断法)
- 便器内の水面がわずかに動く程度の漏れでも、放置すると1か月で約69,000円分の水になる
放置してはいけない理由:水道代が静かに跳ね上がる
便器の水面がゆらゆら動いている程度の漏れは放置されがちですが、東京都水道局の目安では、「便器内の水面がわずかに動いている」程度の漏水を1か月放置すると約150m³・約69,000円分に相当します(口径20mm・下水道料金含む・税抜き。東京都水道局「漏水は早期発見・早期修繕を!」)。漏水分の料金も原則として利用者負担です(事情によっては減額できる場合があるので、気づいたら管轄の水道局に相談を。同局FAQ)。
原因の切り分け:タンクの水位を見る
タンクのフタを開けて、水位を確認するのがメーカー公式の診断手順です。標準水位はオーバーフロー管(水面から出ている管)に刻印された「-WL-」の位置、表示がなければ管の先端から2〜3cm下です(TOTO)。
水位が標準より上(オーバーフロー管から水があふれている) → 水を止める側のボールタップの故障・バルブの摩耗が有力です(TOTO「トイレの水が止まらない」)。浮玉を手で持ち上げて水が止まるかも判断材料になります。
水位が標準より下なのに便器に水が流れ続ける → タンクの栓である**フロートバルブ(ゴム玉)**の劣化・鎖の絡まり・外れが有力です。LIXILは「ゴム玉を触り、手に黒いカスが付く場合は摩耗・劣化しています」という分かりやすい判定法を案内しています(LIXIL公式Q&A)。
なお、タンクや便器の表面・止水栓が濡れているだけなら結露のことも多いです(LIXIL)。給水ホースの接続部からポタポタ漏れる場合はパッキン・Oリングの劣化やナットの緩みで、これは別系統の症状です(LIXIL)。いずれの場合も、まず止水栓を閉めて給水を止めてください。
自分で直せる範囲:メーカーが公式に案内している
タンク内の部品交換は、メーカー自身が消費者向けに手順を公開している「自分でやってよい」領域です。
- TOTO: 鎖とフロートバルブの点検・交換、ボールタップのバルブ交換(品番THY584等)を工具と手順つきで公開(フロートバルブ・ボールタップ)
- LIXIL: フロート弁・ボールタップなどの部品をLIXILストアで購入して自分で交換できると明記(公式Q&A)
作業前の共通ルールは2つ。①止水栓を閉める(TOTOが明記)、②型番に合う純正部品を使う(タンクのフタ裏や本体の品番を控えてから購入)です。
直らない場合の修理費用の目安
部品を替えても直らない・自分での作業が不安な場合は、メーカー修理か水道業者に依頼します。LIXILの公式目安(出張料・技術料・部品代込み、税込。取得日 2026-07-30):
| 症状・作業 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 水が止まらない(フロートゴム玉+ボールタップ交換) | 16,000〜50,000円 |
| 洗浄レバーの交換 | 13,000〜27,000円 |
| 床と便器の間からの水漏れ(ガスケット交換) | 32,000〜55,000円 |
出典:LIXIL「修理費用の目安」。故障状況により交換部品や金額は変わります。
水道業者に頼む場合は、トイレつまりの記事で解説した「格安広告→高額請求」のトラブルパターン(国民生活センター注意喚起)に注意し、作業前に書面の見積もりをもらってください。夜間でも、止水栓さえ閉めれば被害は止まるので、焦って高い深夜料金で呼ぶ必要はないケースがほとんどです。