エコキュートの水抜きのやり方|年2〜3回の定期排水と完全水抜きの違い
- 「水抜き」は2種類。日常メンテの定期排水(約2分)と、長期不在・凍結対策の完全水抜き
- 定期排水は年2〜3回が各メーカー共通の目安。タンク底の湯垢・沈殿物を押し流す
- 完全水抜きの手順・順序はメーカーで異なる。お使いの機種の取扱説明書が正解
まず区別:2種類の「水抜き」
エコキュートの水抜きと呼ばれる作業は、目的の違う2つがあります。
| 種類 | 目的 | 所要時間 | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 定期排水(タンクのお手入れ) | タンク底にたまった湯垢・沈殿物を押し流す | 排水は1〜2分程度 | 年2〜3回 |
| 完全水抜き | 長期不在・凍結対策でタンクを空にする | パナソニックの例で排水約80分+放置約1時間 | 必要時のみ |
ネットで「水抜き やり方」と検索すると両者が混ざった情報が出てきますが、日常のメンテナンスとして必要なのは前者の定期排水です。
定期排水のやり方(メーカー公式の共通像)
各メーカーが公式に案内している内容はよく揃っています。
- パナソニック: タンク内のお湯を2分程度排水してタンク底の湯垢や沈殿物を押し流す。年に2〜3回がおすすめ。残湯量の表示メモリが1つ以上減っているときに行う(パナソニック公式FAQ)
- 三菱電機: 排水栓を約1〜2分間開き、タンク下部にたまった汚れを排水する。年2〜3回程度。わき上げをしていないときに行い、洗浄剤は使わない(三菱電機FAQ)
- ダイキン: 半年に1回以上、貯湯タンクから約2分間排水してタンク底の汚れを押し流す。あわせて逃し弁の作動点検・漏電遮断器のテストボタン確認も案内(ダイキンFAQ)
- 日立: 年に2〜3度の逃し弁点検・貯湯ユニットの掃除、月1度の漏電遮断器点検(日立Q&A)
排水栓・逃し弁の位置と正確な操作順序は機種で異なるため、実際の操作はお使いの機種の取扱説明書(お手入れのページ)に従ってください。共通する注意は「わき上げ中はやらない」「排水口からあふれないよう少しずつ」です。
やらないとどうなるか
タンクの底には湯アカなどの沈殿物がたまっていきます(日立)。定期排水を怠ると、浴槽の湯の濁りやにおいの原因になったり、タンク内の衛生状態が下がったりします。水道水の質によっては機器の寿命にも影響するため、年2〜3回・数分の作業として習慣化する価値があります。
なお、沸き上げ中に排水口からお湯が少しずつ出るのは故障ではありません。タンク内の水が加熱で約3%膨張し、その分が排水されている正常な動作です(コロナFAQ)。「勝手に水が漏れている」と慌てる前に、沸き上げ時間帯かどうかを確認してください。
完全水抜き(長期不在・凍結対策)は取説どおりに
旅行や空き家管理などでタンクを空にする完全水抜きは、手順がメーカー固有です。たとえばパナソニックの公式手順書(2020年モデル以降)では、ふろ配管の水抜き → 台所リモコンで「タンク水抜き準備設定」を入 → ブレーカーと漏電しゃ断器を切 → 混合水栓で水を混ぜてぬるめにしてから排水 → 給水元栓を閉じ、逃し弁レバーを上げて排水栓を開く(排水完了まで約80分)…という流れで、リモコン操作を電源オフの直前に行うという同社固有のステップがあります(パナソニック公式手順書PDF・FAQ)。0℃以下の環境では排水中に凍結するおそれがあるため実施しない、排水中は逃し弁レバーを下げない(タンク破損のおそれ)、といった安全上の注意も明記されています。
順序を誤るとやけど・タンク破損につながる作業なので、この記事の要約ではなく、お使いの機種の取扱説明書またはメーカー公式の手順書・動画を見ながら行ってください。
10年前後の機器なら:メンテと同時に寿命もチェック
定期排水のついでに、本体まわりの水漏れ跡・エラーの頻度・沸き上げの調子も見ておくと、買い替え時期の判断材料になります。寿命のサインと部品保有期間の考え方はエコキュートの寿命は何年?にまとめています。