デザインアンテナの設置費用はいくら?八木式との差額と選び方の注意
- デザインアンテナ新設の実例は税込27,500円〜、相場レンジは2.5万〜6万円
- 八木式(従来型)との差額は5,000〜10,000円程度。定額制で同価格の業者もある
- 見た目はきれいだが受信感度は設置条件に左右される。電波の弱い地域では設置できない場合がある
- 同じ「20素子相当」でも、メーカー公式スペックでは八木式が「中・弱電界用」、平面型が「強・中電界用」と区分が分かれる(動作利得の上限は八木式13.8dB、平面型9.8dB)
結論:費用の目安
デザインアンテナ(壁面に付ける平面型の地デジアンテナ)の費用データです(取得日 2026-07-28〜30)。
| 項目 | 金額 | 出典 |
|---|---|---|
| デザインアンテナ新規工事(下限) | 27,500円〜(税込) | みずほアンテナ |
| デザインアンテナ新設の相場レンジ | 25,000〜60,000円 | 同・相場表 |
| 八木式との差額の目安 | 5,000〜10,000円 | アンテナ110番 |
| 参考:八木式新設 | 20,000〜100,000円(平均50,706円) | 同上 |
| 屋根裏アンテナ設置 | 22,000円〜(税込) | みずほアンテナ |
| 定額パック(八木式/デザイン選択可・ブースター込み) | 38,000円(税込) | 棟梁ドットコム |
新規工事の下限価格にはアンテナ本体・同軸ケーブル・標準取り付け金具が含まれるのが一般的です(みずほアンテナの記載)。棟梁ドットコムのように八木式でもデザインでも同じ定額という業者もあるため、「デザインだから高い」とは限りません。見積もり時に差額の有無を確認してください。
デザインアンテナのメリットと弱点
メリットは見た目と耐候性です。壁面に沿わせるため外観がすっきりし、屋根上の八木式に比べて風雨や雪の影響を受けにくい設置形態です。台風後の倒壊・方向ズレ(アンテナ修理の費用で解説)というリスクを減らせます。
弱点は受信感度です。 壁面という低い位置に付けるため、屋根上の八木式より受信条件が厳しく、電波の弱い地域や電波塔と反対側の壁しか使えない場合には設置できない・ブースターが必要になることがあります。だからこそ、現地の電波測定をしてから機種を決める業者を選ぶのが失敗しないコツです。見積もり無料・測定無料の業者なら、設置できなかった場合の費用リスクもありません。
八木式アンテナとデザインアンテナの比較(メーカー公式スペックで見る違い)
「見た目」以外の違いは、メーカーの製品仕様を並べると数字で見えます。同じDXアンテナの八木式20素子(UA20)と平面型20素子相当(UAH201)、マスプロ電工の平面型26素子相当(U2SWL26N)を比較したのが下の表です(各社公式製品ページ、確認日 2026-09-19)。
| 項目 | 八木式アンテナ(DXアンテナ UA20) | デザインアンテナ(DXアンテナ UAH201) | デザインアンテナ(マスプロ U2SWL26N) |
|---|---|---|---|
| 素子数 | 20素子 | 20素子相当 | 26素子相当 |
| 動作利得 | 8.5〜13.8dB | 7.8〜9.8dB(標準値) | 8.4〜10.2dB(実力値) |
| メーカーの対応電界区分 | 中・弱電界用 | 強・中電界地域用 | 強・中・弱電界地域用(アンテナ出力レベル45dBμV以上) |
| 偏波 | 水平・垂直の両対応 | 水平偏波専用 | 水平偏波用 |
| 外形寸法 | 高さ518×幅340×奥行1,374mm | 590×220×113mm(壁面取付時) | 620×240×107mm(壁面取付時) |
| 質量 | 0.98kg | 1.7kg(取付金具込み2.1kg) | 本体約2.0kg(取付金具込み約2.5kg) |
| 耐風速 | 50m/s | 50m/s | (公式ページの仕様欄で確認できず) |
| 出典 | DXアンテナ UA20 | DXアンテナ UAH201 | マスプロ U2SWL26N |
表から読み取れるポイントは3つです。
- 「20素子相当」は八木式20素子と同じ受信性能という意味ではない。 動作利得の上限は八木式が13.8dB、平面型が9.8dBで、DXアンテナ自身がUA20を「中・弱電界用」、UAH201を「強・中電界地域用」と区分しています。電波の弱い地域で八木式が今も主流なのはこのためです
- 平面型で弱電界に対応するモデルでも、条件付き。 マスプロは26素子相当のU2SWL26Nを「強・中・弱電界地域用」としつつ、「電波の弱い場所では受信できません」「弱電界地域の場合、屋根上への設置が必要なことがあります」「障害物があり、見通しの悪い場所では受信できないことがあります」と注記しています(スカイウォーリー製品ページでは「強電界地域の目安は、送信塔が見える場所」)。壁面に付けても電波塔が見通せない住宅では、屋根上の八木式に戻る判断があり得ます
- 耐風速は本体では差がつかない。 DXアンテナは八木式・平面型とも耐風速50m/sで同じです。台風で差が出るのは本体の強さではなく設置位置で、屋根上の八木式はマストや屋根馬ごと風を受けて倒壊・方向ズレが起きやすく、壁面固定の平面型はその影響を受けにくいという構図です
もう1つ見落としやすいのが偏波です。一部の中継局は電波が縦向き(垂直偏波)で送られており、八木式は取り付け向きを変えれば水平・垂直の両方に対応できますが、平面型は水平偏波専用の機種が多く、垂直偏波の地域では専用モデル(マスプロならU2SWL20VNシリーズ)が必要です。自宅の地域がどちらかは業者の電波測定で分かるので、機種指定の前に確認してもらってください。
費用面の差額(5,000〜10,000円)は冒頭の表のとおりで、スペック差を踏まえると「電波の強い地域で外観を優先するなら平面型、弱い地域や垂直偏波の地域なら八木式」という住み分けになります。
屋根裏設置という第3の選択肢
外観にこだわるなら、アンテナを屋根裏に隠す設置方法もあります(みずほアンテナの実例で税込22,000円〜)。外から見えず、風雨の影響も受けませんが、屋根材や電波状況の条件が合う場合に限られます。これも現地測定次第なので、候補として業者に伝えたうえで判断を任せるのが現実的です。
BS/CSも見たい場合
BS/CSアンテナは地デジアンテナとは別物で、同時工事なら追加料金を抑えられます(みずほアンテナで+19,800円・税込)。詳しくはBS/CSアンテナ取り付け費用の記事にまとめています。
業者選びのチェックポイント
- 現地の電波測定をしてから機種を提案してくれるか(デザインアンテナ希望と伝えたときに、設置可否の判断根拠を説明できるか)
- 見積もり無料・キャンセル無料か
- 工事保証の年数(8〜15年の保証を付ける業者もある)
- 表示価格に本体・ケーブル・金具・出張費が含まれるか